Gallery “L’espoir”

『Gallery “Ｌ’espoir”』は、柴野利彦のArtと写真を展示した個人ギャラリーです。

ここに書くのは２年ぶりでしょうか。やっと再び　『G “Ｌ’espoir”』を始めようという気になりました。この２年間は、まるで潜水艦で深海へと沈潜している気分で、なかなか浮上できずに焦っているような状態でした。というと大げさですが、実は１度ずる休みをしたら味をしめてそのままぬるま湯の中で惰眠を貪っていたというのが本当のところです。やっと長い冬眠から目覚める春がやってきました。まずは写真から開始です。それでは再び元気を充電したので、攻めの気分で行こうと思います。ぜひ応援してくださいね。

柴野さんのこと

谷川俊太郎

昭和初年に父が建てた群馬県の夏の家のテラスで、柴野さんは私の写真を撮って下さった。サティを弾く美しい奥様がご一緒だった。あれからもう十数年たったとは思えない。仕事先から顔写真がほしいと言われると、ご好意に甘えて私はずっとその時の煙草を手にしたモノクロ写真を出していたが、煙草はいつの間にか吸わなくなっている。

柴野さんは「自分のことをアーティストだとは思っていない」と言う。私も「詩人」という言葉がどこか面映ゆく、自分を「言葉の職人」と言いたいところがある。詩人や芸術家という言葉の中身が、だんだんぼやけてきているのがこの時代だ。アマとプロの区別も、伝統工芸や伝統芸能の世界にだけ辛うじて残っているように思える。

ネット上の『Gallery “Ｌ’espoir”』にある写真は「仕事のものは極力省いた」そうだが、事実の一瞬を機械で切り取る写真は、ある意味で「私」という存在が入り込む余地がなく、すべてが公的に見えてしまうという側面をもっている。その点で時間をかけて「私」が描く絵画と写真は大きく異なると思う。絵画と写真を平行して続けている柴野さんは、そのふたつを相補的に働かせることで、自分の内面を探っているのではないだろうか。　　（詩人）

最も新しいのは、下記の２つです。

Photo

第53回 イタリア１　ベニス　　ITALY １　Venice

Art

第19回　スイスの時刻表８　Timetable in Switzerland８

右のWhat’s newからもご覧になれます。

『Gallery “Ｌ’espoir”』contents 目次

TEXT（archives）

感想、コメント
 Art作品に寄せて…細川周平
 旅と写真について…大竹昭子

ART （archives）

第18回　スイスの時刻表 7 　Timetable in Switzerland 7 （2001-2005　双子　Twins ）

第17回　スイスの時刻表 6 　Timetable in Switzerland 6 （1986-1990　気流に乗って　Ride on an air current ）